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脈のみだれ

 運動会の準備は万端ですか? ちょっと走っただけでドキドキしていませんか? いちど脈をとってみてください。手首の親指の根本のところで脈打っているのがわかるでしょう。 脈を作る電気的興奮は心臓の一部のわずかな細胞群(洞結節の歩調とり細胞)で起こります。その興奮刺激が心臓のなかの決まったルートを伝達されて心臓が拍動し血管を伝わって手首で触れるのです。健康な大人では脈はおよそ規則正しく一日に十万回うちます。しかし、息を吸うときと吐くとき、寝ているときと起きているときとでは脈の早さが違うことに気付くでしょう。また、演説をする前、すっごい美人を見た時、目の前で交通事故を見た時など、胸がどきどきして脈拍が早くなっているのがわかります。反対に、長くスポーツ選手をしていた人など1分間に50回以上のゆっくりした脈しかない人もあります。洞結節には自律神経がたくさん通っており運動会のときのように必要に応じて電気的興奮の回数を調整しているからです。これらは、生理的な範囲の脈の乱れといえます。
 不整脈というのは、生理的な範囲を超えて脈が遅かったり早かったりまたは脈がとんだりする状態のことをいいます。脈が遅い場合は(通常安静時で一分間に60回以下)歩調とり細胞の障害や心臓内の電気興奮の伝達遅延が考えられます。極端に脈が遅いと全身倦怠感、めまい、失神や意識混濁まで起こすことがあります。規則正しく早い脈(安静時で一分間に120以上)は洞結節以外の歩調とりが勝手に興奮する場合、生まれつきまたは心筋梗塞や心筋炎などで後天的にできた異常な伝導回路で心臓内の電気興奮が空回りする、などが原因ですが、緊張や不安が長く続いたときに脈が早いままであることが原因の場合も多いです。脈が不規則で早いのは心房細動が多く、心筋梗塞や心筋炎などで異常な伝導回路ができたことが原因です。心房細動そのものは治さなくても心拍数をコントロールすることが重要です。
 また脈が不規則な場合は血管のなかで血液が淀むことがあり、血栓ができやすくなるので予防も大切です。脈が飛ぶ感じは最も多い不整脈で、期外収縮であることが多いです。この期外収縮は不整脈のうちでも風邪ひきをこじらせて重症になるようになかには危険な不整脈もあるので一度は調べておきましょう。


「宮っ子」「与喜子の健康講座」より

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