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今年も箱根駅伝で新年が始まりました。年の初めの駅伝には、とても自分で走ることのできないくせに共感と感動を覚えます。どの学校をどの選手を応援するでもなく、一人一人が一秒でも早く母校の誇りを背負って襷を繋ぐことに一生懸命になっている姿に引き込まれます。今年は残念ながら3校の途中リタイアがありました。ふらふらになっても一歩でも前へひたすら襷を繋げるその姿に涙がでるほどでした。一人が襷を繋げられなかったら、他にどんなに強力なメンバーがいてもチームに成績は残りません。しかし、リタイアした選手に対してひとりを責めることなく一緒に肩を抱き合って悔しがります。一人はみんなのために、みんなは一人のために。チームとしての心の繋がりに魅力を感じるのです。
さて、医療連携といわれて久しく、病診、病病連携は着実に普及しています。厚生労働省誘導の元に医療機関を超えたクリニカルパスに保険点数が付き、その範囲が拡大されようとしています。また在宅医療の後方支援病院は在宅医療を支える開業医との連携を密にさせます。患者さんのため、良質な医療を提供するため、そして拡大する高齢化社会における医療費抑制がその目的であります。連携医療であったはずの救急医療。一次、二次、三次との連携よろしく、しかしやむを得ずしてのたらい回し。救急連携も崩れそうです。
それぞれが医療の誇りを背負って自分の与えられたコースを走り抜き、次に襷を繋ぐ。箱根のように山坂もあるでしょうけれど、繋ぐべき襷はもう走っています。誰かがリタイアしたらこの連携は崩れてしまいます。沿道の給水を絶たれてリタイア寸前の公立病院の声もあるようですが、この襷、我々民間病院群でこそ肩を抱き合って誇りを背負って繋げていきたいものです。医療費抑制策によって沿道での給水を絶たれることなく、充分給水をとり、沿道の声援を受けて元気回復走り続けたいものです。
この襷は、来年も再来年も走れるように繋げます。次世代の医療へ繋げていかねばなりません。日本の医療はふらふら寸前。でも今、リタイアで医療を崩壊させ襷リレーを終わらせてはならないのです。まだまだ箱根の山は険しいのでしょうか。
「兵庫県私立病院協会会報」より
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