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高気圧酸素治療室(HBO室)

上ヶ原病院では、日本高気圧環境・潜水医学会規定の『高気圧酸素治療の安全基準』で第1種装置に区分される装置において、国内最大級のアクリルシリンダー径を誇るセクリスト社Model3300HJRを1台、Model2800Jを1台の計2台の1人用高気圧酸素治療装置を利用し治療を行っています。

治療装置はASME規格に準拠しており、耐衝撃性と耐候性に富むアクリル樹脂製耐圧容器を採用。供給ガスの圧力によって作動する圧力制御システム、相互通信システムなどによって構成されています。また、治療中はTV等の映像を見ることができます。

当院では本治療装置を使用し、晩期放射線障害(膀胱出血・直腸出血・骨髄炎等)や難治性骨髄炎を中心に、突発性難聴・網膜動脈閉塞症・一酸化炭素中毒・腸閉塞・脳梗塞などの保険診療適応疾患に対して高気圧酸素治療を行っています。
また、保険診療適応外とはなりますが、スポーツ軟部組織外傷(肉離れ・靭帯損傷等)に対しても積極的に高気圧酸素治療を行っており、プロ野球選手やサッカーJリーグ選手、ラグビートップリーグ選手、アメリカンフットボール選手等が利用され、競技への早期復帰に向けお手伝いをしています。

高気圧酸素治療室は緊急時を除いて、原則完全予約制で土日祝日を除く月曜日~金曜日に治療を行っております。高気圧酸素治療の開始には、事前に専門医の診察や検査が必要となります。必ず事前に当院までお問い合わせのうえ、来院していただくようご協力をお願いいたします。
また、網膜動脈閉塞症や突発性難聴、減圧症、スポーツ軟部組織外傷など可及的速やかに治療を開始することが重要な疾患については、遠慮なくご連絡ください。

高気圧酸素治療室(HBO室)では、医師・看護師・臨床工学技士が協力し日々安全確保に努めています。更に高気圧医学専門医(常勤医1名、非常勤医1名)・高気圧酸素治療専門技師(専任1名、兼任1名)が従事しているHBO室は、日本高気圧環境・潜水医学会より認定施設として登録されています。
また、HBO室の高気圧酸素治療専門技師はそれぞれ看護師としての経験も豊富で、常に患者様と向き合った治療・看護を実践するようこころがけています。
上ヶ原病院HBO室は日本高気圧環境・潜水医学会近畿地方会の事務局も兼ねており、近畿地方における高気圧酸素治療の普及・発展等への取り組みも行っています。

診療内容

● 主な効果

  • 1. 体内(血液中)の酸素量を増加させ、生体内の低酸素症を改善します。
  • 2. 酸素の抗菌作用を利用し、細菌の発育を阻害します。
  • 3. 生体内にできてしまった気体を圧縮し、再溶解することにより末梢循環の改善をし、組織の浮腫を軽減させる生体内気体の圧縮・溶解効果があります。

● 診療科の対象疾患

  • 【高気圧酸素治療保険適応疾患】
  • Ⅰ.減圧症又は空気塞栓(発症後1ヶ月以内、一連につき7回を限度とする)
    • ※当院は1人用治療装置を使用しており、安全管理上の理由により減圧症の治療は緊急時(初回治療)及び軽症例を除いて原則行っておりません。詳細につきましては、当院までお問い合わせください。
  • Ⅱ.その他のもの
    • 1.一連につき10回を限度とするもの
      • ア : 急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒(間歇型を含む。)
      • イ : 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍
      • ウ : 急性末梢血管障害
        (イ): 重症の熱傷又は凍傷
        (ロ): 広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
        (ハ): コンパートメント症候群又は圧挫症候群
      • エ : 脳梗塞
      • オ : 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
      • カ : 重症の低酸素脳症
      • キ : 腸閉塞
    • 2.一連につき30回を限度とするもの
      • ア : 網膜動脈閉塞症
      • イ : 突発性難聴
      • ウ : 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
      • エ : 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
      • オ : 皮膚移植
      • カ : 脊髄神経疾患
      • キ : 骨髄炎又は放射線障害

※保険適応疾患以外にも顔面神経麻痺やスポーツ軟部組織外傷(捻挫・打撲・靭帯損傷・肉離れ)等、高気圧酸素治療の対象となる場合がございますので、当院までお問い合わせください。