2013.01.01

年頭所感「巳年のご挨拶」

 

 嫌だ嫌だと思っていた巳年がとうとう廻ってきました。ヘビが嫌いだからではなく、何を隠そう当たり年〜だからです。ヘビだけが十二支の中で可愛くない生き物です。十二支の中ではヘビだけが恒温動物ではなく、冷血動物、外気によって左右される動物です(実在しない龍をのぞく)。触ってみた事はないですが、触ってみようなんて絶対に思いません。最近はペットにしている人もあるようですが、懐くのでしょうか?(虫よけになるかも??)気が知れません。

 

 聖書でもアダムとイヴを騙したヘビは嘘つきの最低の動物とされています。本当に得体の知れない、気持ちよくない動物です。十二支の中でヘビだけが鳴かない、ヘビだけが足が無い。ヘビだけが・・・そんな干支での年女ですって??新年早々なのに嬉しくないのです。

 

 さて一方、ヘビはアスクレピオスの杖にも見られるように、生命、医学のシンボルとされています。脱皮して再生するからのようです。しかし、トカゲのように尻尾をきったら再生するのでしょうか?(尻尾?いったいどこから尻尾というのでしょうか。)医学に携わる私たちにとって、ヘビはもっと神聖に大事にしなければならないようです。シンボルですもの。そう ヘビ年にあたって、再生医療が実用化するのは嘘ではないようです。また手足もないのに、すばしこく、柔軟なヘビの動きには着目です。非常に効率的でエネルギーは有効利用。えさを丸呑みにしてその後しばらくじっと無駄な動きは無し。

 

 ヘビにも探せばいい所がありそうです。暦が還ってはじめっからのスタートをきります。悪い所を探すばかりでなく、どんな悪政でもいいところがある。悪人にもいいところがある。悪い制度でも上手に使う。悪い病気でもなんとかやってみる。そんないい所探しの年にしたいと思います。ヘビのように柔軟ですばしこく、そして効率よくスリムに。今年も長くしつこくよろしくお願いいたします。

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