2007.10.01

「ここらで一服・・・?」 宮っ子2007年9・10月号掲載

ここらで一服・・・?

 このコーナーを担当させていただいて、もう8回目になります。ここらで一服、ちょっと一息という意味かと思っていましたが、一服というのはタバコを一服と いう意味もあるのですね。昔の人は一休みする時にはタバコを吸う習慣があったのでしょうか。  喫煙が健康に悪いのはいまさら言うまでもないことですが、非喫煙者と比べてどのくらいか知っていますか?  喫煙で一番有名なのは肺癌。非喫煙者に比べて少なくとも約4.8倍。食道癌は2倍、喉頭癌は6倍もです。胃癌や、膀胱癌、膵臓癌、肝臓癌でさえ非喫煙者 に比べた発生率は1.5倍になっています。肺癌だけではないのですよ。癌にならなくても肺気腫などの慢性肺疾患でゼエゼエ、ゴホゴホ息苦しい老後が待って います。心筋梗塞、狭心症もコレステロールやお腹周りだけが悪いのではなく、一日20本以内の喫煙でも、心疾患死亡率の危険度は4.2倍、20本以上だと 7.4倍とも言われています。脳卒中もしかりです。ぴんぴんコロリって好きなだけタバコすってコロリならいいんでしょうけれど、今の医療ではコロリはなか なか難しい?ベッドで喫煙を後悔する毎日を過ごさないためにも・・・・  そう。自分が後悔するだけならまだまし。あなたの煙が家族の健康を脅かしていることも事実です。早産や小児癌、子供の中耳炎、喘息なども受動喫煙(非喫 煙者が喫煙者の煙を周囲で吸ってしまうこと)の影響かと言われています。もちろん前述の肺癌、心臓病も、なんと、喫煙者自身より、受動喫煙の非喫煙者の方 が高いとも言われています。あなたの愛する家族、大事な職場の仲間のために、そしてこれからの若い世代のためにも危険な喫煙をここらで一服一休みにしませんか。

「宮っ子」「みみより 健康にいい話」より

 

 

ページ先頭へ