2000.11.01

「おやすみなさい」宮っ子「与喜子の健康講座」2000年11月号掲載

おやすみなさい

  秋の夜長もそろそろ寒く、早い目に布団にもぐりたいこの頃です。今日一日の出来事をあれやこれやと思い返す暇もなくいつの間にか夢うつつ……だったらいい のですが、ああこうしておけば良かった……あんなこと言わなきゃ良かった……明日の予定はあれこれで……などといろいろ思いを巡らしているうちにあらもう 朝……なんていう方も少なくないことでしょう。明日は○○があるので早く寝ておかなくっちゃと思いだしたらもう最後、ぎゅっと眼をつぶり寝よう寝ようと焦 るばかりでますます頭が冴えわたる。
 不眠症とは眠れない状態や眠りが不十分と感じられる状態が週に3日以上あって、1ヶ月以上続く状態をいいます。バタンキュウの人には考えられない苦痛です。一口に不眠症といっても

  1. なかなか寝付けないタイプ
  2. ぐっすり眠った気がしない人
  3. 途中で何度も目覚める人
  4. 明け方早くに目が覚めてしまってそのまま朝まで眠れない。などの種類があります。

またその原因もいろいろですが、蕁麻疹が痒くてとか歯が痛くてとか咳がひっきりなしなどはその原因を取ることができれば何の問題もありませんね。2や3の タイプでいびきをかくひとは睡眠時無呼吸症候群の場合もあり時として専門医に相談が必要です。騒音、温度、湿度、光度など寝室の環境が原因のこともありま す。アルコールや薬物の常用では2のタイプが多く、加齢による睡眠パターンの変化は3.4のタイプが多いようです。
 ストレス性の不眠は1が多いですが、何らかのストレスがきっかけで不眠になった後、睡眠に対するこだわりが強くなってさまざまのタイプの不眠に発展することもあります。
 いずれにせよ何らかの原因をみつけだし、できる限り原因を改善させることが一番ですが、場合によっては不眠が続いてアルコールに奔ったり、身体を壊す前 に依存性の無い薬剤を用いることも一法でしょう。けれど決して他の人からもらった薬はのまないで、また人にはあげないでください。
 それぞれのタイプにあった睡眠剤を探してもらってください。ストレスとって、ゆっくりおやすみなさいませ。

「宮っ子」「与喜子の健康講座」より

 

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