2006.08.01

「みみより 健康談話」 宮っ子 2006年7・8月号掲載

みみより 健康談話

  ピーポーピーポー今日も救急車が走っています。さあどんな重症の患者さんなんでしょうか。えぇっどうしてこんなになるまで?と思う患者さん。時には何 で?救急車でくるほどでもないくらいの方。病院に行くタイミングって意外と難しいでしょう。自分は健康、一度も医者にかかったことはないってご自慢のあな た、大あわてで救急車を呼ばない自信ありますか?

 さてどんな事態で病院に行くか、それとも少し様子見てみるか。結果として大したことでなければああよかったで済むのでしょうけれど、治らなかったら?本 当は怖い○○○…という怖い人気番組もありますが、むやみに病気を心配することはかえってストレスになり、それが今度は本当の病気を引き起こすこともなき にしもあらず。自分の体調が本当に病気の前兆なのか軽い体調不良だけなのかということを判断できるように日頃から自分自身を観察しておく事が必要かと思います。また自分では体調不良を少しも自覚していなくても健康診断などで異常が発見されることがあります。自分の事は自分が一番よくわかっている、と思いた いところですが、自分の事だけに当たり前、いつものこと、とあきらめていた些細な症状でも、医療で解決できるものだったなんて言う場合も時にはあります。 より快適ライフをより長く楽しむために健康な心身が第一。故障の早期発見早期修正が大事と考えます。 年に一度の健診は言うまでもなく、いつもとちがう、歳のせい?疲れている?ストレスがやたらとかかる。同じ道でも同じ仕事でも普段より時間がかかる。普段 より巧くできない。などの兆候が感じられたら、また回復するまでの時間が長くかかるとき、ちょっと医者に相談してみませんか?検査をしなくてはいけないの か、心配しなくてもいいのかあなたと一緒に考えてくれるはずです。救急車を呼ばなくても済むように対策を整えておきましょう。本当は怖くなかった ○○○…っていう方がずっと多いのが現実です。 シリーズ 健康にいい話 みみより健康談話 上ヶ原病院院長 大江与喜子 昭和54年上ヶ原病院開設当時より院長。西宮市一次救急輪番を努める 内科。一般内科診療はもとより血液内科専門医、指導医として血液疾患診療には自信がある。今年度より西宮市医師会副会長。健康スポーツ医 兵庫医大非常勤講師。
医師会看護専門学校講師など上ヶ原中学校、南小学校校医歴あり、現在は県立養護学校校医。

「宮っ子」「みみより 健康にいい話」より

 

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